はじめに
2025年6月に息子が生まれ、取得した半年間の育児休業。いよいよ年内で終了し、1月5日から仕事復帰となります。
「パパが半年も休むなんてすごいね」「何するの? 暇じゃない?」 そんな声を背に始まった僕の育休ですが、12月末を迎えた今、断言できます。「半年取って、本当に良かった」と。
今回は、僕がなぜ「半年」という期間を選び、どんな決意で育児に臨んだのか。その裏側にある、非常に合理的で、ちょっとだけ「ズルい」戦略。そして僕なりの育児哲学についてお話しします。
なぜ「半年」だったのか?――家計を守る「67%」の壁
一番の理由は、現実的なお金の話です。 日本の育児休業給付金は、開始から半年(180日)までは賃金の67%が支給されますが、それ以降は50%に下がります。※(2025年12月現在)
「家計へのダメージを最小限に抑えつつ、育児にフルコミットできる最大期間」を逆算した結果が、この半年間でした。もちろん、収入が減る不安もありましたが、給付金の仕組みを理解し、事前に準備をすれば「なんとかなる」という確信がありました。
「しなくていいこと」は徹底的にしない。時短家電という戦友
本気で育児に取り組むために、僕は「徹底的な仕組み化」を行いました。 今の時代、全部を自分の手でやる必要はありません。
- ドラム式洗濯乾燥機
- 食洗機
- ロボット掃除機(ルンバ)
「しなくていいことは徹底的に機械に任せ、しなければいけないことに徹底的にリソースを割く」。これが僕のスタンスです。
こうした準備は、妻の妊娠が分かった直後から少しずつ進めてきました。育児の練習は生まれるまでできませんが、家事の習熟度を上げ、環境を整えることは仕事をしながらでも可能です。
家事は生きていくための必須スキル。単に「こなす」だけでなく、掃除の質を上げ、美味しいご飯を作る。「昨日より今日、今日より明日」と家事のレベルを上げていく過程は、意外と楽しいものです。
周囲の「暇でしょ?」を黙らせた、生後1ヶ月のワンオペ
会社に育休を伝えた時、一部からは「半年も取って何するの? 暇じゃない?」という反応もありました。正直、「あぁ、この人は家事も育児も自分でやる気がないんだな」と冷ややかに聞いていました(笑)。
育児は、暇どころか戦場です。 僕は育休に入った瞬間から、「家事育児の手伝い」ではなく「僕がメイン担当」というスタンスを貫きました。
その実力が試される機会は、突然やってきました。息子が生まれて1ヶ月も経たない頃、妻の親族に不幸があり、僕が2日間、完全に一人で息子をみる「ワンオペ」をすることになったのです。
ミルク、おむつ、お風呂、そして夜泣き対応。 この2日間を問題なく完遂したことで、妻の中に「この人なら安心して預けられる」という強い信頼が生まれたのだと思います。
「戦略的コミット」で、お互いの自由を最大化する
僕がここまで「自分が全部やる」にこだわったのには、実はもう一つ、僕自身のための理由があります。
それは、「大好きなスノーボードやスケボーの時間を、後ろめたさなく確保するため」です。
育休開始から1ヶ月は育児に100%全振りし、家庭内での信頼残高を爆速で貯めました。その結果、僕が「ちょっとスケボー行ってきていい?」と聞くと、妻は「いつもありがとう、全然いいよ!」と快く送り出してくれるようになったのです。
もちろん、これは僕だけではありません。妻にも定期的に友人と遊びに行ってもらったり、実家に泊まりで帰ってもらったりしています。
「どちらかがやったとしても結果が同じもの」は、双方が100%できるようにしておく。授乳のように母親にしかできないこともありますが、それ以外を僕がパワフルに引き受けることで、お互いに羽を伸ばせる環境を作りました。
育児に「ビジネスの効率化」は持ち込まない
よくビジネスの世界では「得意なことに集中し、苦手なことは人に任せるのが効率的」と言われます。僕も仕事ではその通りだと思います。
でも、「家族と一緒に住む」という場面において、その考え方は当てはまりません。
家事も育児も、別に特別なスキルが必要なわけじゃない。人間が昔から当たり前にやってきたことです。だからこそ、「誰か一人が担当する」のではなく、「必要な時に、必要な方が、何でもできる」状態にしておく。
そんな気持ちで取り組むことが、結果的に家庭の運営を一番スムーズに、そして自由にするのだと気づきました。
まとめ:育休は「自分たちのライフスタイル」を作る期間
育休は、単なる休みでも、妻のサポート期間でもありません。「自分たちがどんな家族でありたいか」を形にする期間です。
「おむつ、ミルク、お風呂」。この3種の神器さえマスターし、文明の利器(時短家電)を使い倒せば、パパの育休はもっと自由で、もっと楽しいものになります。
1月5日の復帰まで残りわずか。 次回は、この半年間を走り抜けて分かった「育児の理想と現実」、そして「あって良かった神アイテム」について書きたいと思います。



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